米国株 リチウムイオン電池の関連銘柄を2つ紹介します。

米国株

ショー太です。

多くの大手自動車メーカーが電気自動車への取り組みを表明したことから、電気自動車の普及によるリチウムイオン電池の需要増への注目が高まっています。

今回は米国株におけるリチウムイオン電池の関連銘柄を2つ紹介します。

結論から言えば、米国株でリチウムイオン電池関連の企業に投資をしようとした場合、リチウムイオン電池の原材料であるリチウムを作っているアルベマール(ALB)FMC(FMC)が本命になります。

というのも、リチウムイオン電池を生産しているのは日本と韓国の企業がほとんどで、アメリカ企業で高いシェアを取っているところがないため、米国株でリチウムイオン電池関連に投資する場合、必然的に原材料を作っている企業への投資になるのです。

リチウムイオン電池生産の世界シェア上位は、日本のパナソニック(6752)、韓国のサムスンSDI、韓国のLG化学などです。

電気自動車用に限ると、パナソニックがテスラ(TSLA)向けに供給しているため圧倒的に大きく、5割近いシェアになっています。次いで中国のByd、韓国のLG化学などが上位を占めています。

米国株でリチウムイオン電池関連銘柄に投資する場合、リチウムイオン電池を作っている企業ではなく、リチウムイオン電池の原材料であるリチウムを作っている企業に投資することになると言ったのはこういうことです。

リチウムイオン電池の原材料であるリチウムの主な生産国は、オーストラリア、チリで、主な埋蔵国は、チリ、中国、アルゼンチン、オーストラリアなどです。

リチウムを生産する上場企業は世界に20社以上あるようですが、米国の特殊化学品メーカーのアルベマール(ALB)、米国の総合化学メーカーのFMC(FMC)が大手です。

アルベマール(ALB)
  • 1887年創業の米国の特殊化学品メーカーです。主に3つの部門からなり、それぞれ売上構成比は「リチウムおよび先進製品」が36%、主に難燃剤に使用される「臭素の特殊化学品」が30%、石油精製産業で用いられる水素化処理触媒、流動接触分解触媒からなる「リファイニングソリューション」が27%です。(2017年2月末時点)
  • 「リチウムおよび先進製品」は、チリおよび米国ネバダ州の塩湖でリチウムを採掘・精製して、炭酸リチウム、水酸化リチウム、塩化リチウムなどに加工して、リチウムイオン電池メーカーに供給しています。主な顧客は、パナソニック、ユミコア(ベルギー本社の化学メーカー)、サムスンSDIなどです。
FMC(FMC)
  • 米国の総合化学メーカーです。16年12月期の売上構成比は、除草剤、殺虫剤、殺菌剤などを扱う「農業ソリューション部門」が69%、オメガスリーなどの栄養補助食品や医薬品添加物などを扱う「ヘルス&ニュートリション部門」が23%、「リチウム部門」が8%となっています。
  • リチウム部門では、16年に中国の上海に水酸化リチウムの工場を建設しました。同製品の生産能力を年間1万トンから17年半ばに1.8万トン、19年までに3万トンに引き上げる計画で、同部門の比重は高まると見込まれます。また、同社は有機リチウム化合物のブチルリチウムでは、世界最大の供給者です。

電気自動車の普及によるリチウムイオン電池の需要は間違いなく増えるはず。

今回は米国株の関連銘柄を2つ紹介しました。

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