SMT米国REITインデックス・オープン
三井住友トラスト・アセットマネジメントから出ている米国リートのインデックス・ファンドです。
まず、リート(REIT)とは不動産投資信託のことで、Real Estate Investment Trust の略。
多くの投資家から小口で資金を集めて「不動産」を購入し、そこから生じる賃料や売却益を投資家に分配する商品のことです。
米国株が史上最高値を更新し続けていることは有名ですが、実は長期で見れば米国リートで運用した方が米国株で運用するよりもリターンが大きいというデータもあります。
(フィデリティ投信より)
家賃収入などの相対的に高いインカム収益を着実に積み上げることで、株よりも高いリターンが期待できるのです。
SMT米国REITインデックス・オープンは米国の金融商品取引所に上場しているリートを投資対象としており、S&P米国リート指数(配当込み、円換算ベース)をベンチマークにしています。
(目論見書より)
次にファンド設定日(2015年10月23日)からの値動きを見てみましょう。
(運用レポートより)
2017年は横ばいで推移していましたが、2018年に入って大きく調整したのが分かります。
米国金利の急騰懸念が広がり、金利上昇に弱いとされるリートが売られたのかもしれません。
ただ、その後は急速に戻しています。
手数料を紹介します。
SBI証券やマネックス証券、楽天証券といった大手ネット証券だと買付手数料ゼロで買えます。
信託財産は0.05%で信託報酬は0.594%です。
米国リートのインデックス・ファンドとしては業界最安コストなのですが、それでも信託報酬が0.594%というのは高いですね。
正直、SMT米国REITインデックス・オープンを買うのであればSmart-i先進国リートインデックスという先進国リートのインデックス・ファンドを買えば良いと思います。
買付手数料と信託財産留保額はゼロで、信託報酬は0.216%です。
先進国と言っても7割が米国で占められているため、値動きはSMT米国REITインデックス・オープンと大きく変わりません。
(赤→Smart-i先進国リートインデックス、青→SMT米国REITインデックス・オープン)
もう少し信託報酬が下がってくれればSMT米国REITインデックス・オープンは良い投資先になるのでしょうが、今のままだと買う価値はあまりなさそうですね。
以上、少し辛口ですがSMT米国REITインデックス・オープンの紹介でした。
【おまけ】
インデックス・ファンドで投資をしている人に人気のある書籍がコチラです。