インデックス・ファンドの基準価格から見る資産ごとの年間パフォーマンス（2022年1月21日）

ショー太です。

2022年になって不安定なマーケット環境が続いています。

主なリスク要因としては以下の3つです。

• 想定以上の物価上昇
• 各国中央銀行の金融引き締め懸念
• 新型コロナの感染再拡大

目新しいものはなく以前から懸念されていた要因ばかりです。

ただ、ここにきて不安が強くなっている印象です。

世界の株式市場パフォーマンス

こちらは世界の株式市場の年初来パフォーマンスです。

（国内インデックス・ファンドの基準価格を基に日本円ベースで算出）

アジア300とブラジル以外マイナスです。

特に弱いのが米国株で、S&P500は年初から6%下げ、ナスダック100は10%近くも下げています。

米国の物価上昇が想定以上に進み、FRB（中央銀行）が金融引き締めを急いで景気が鈍化するとの警戒感があるためです。

金利が上昇すればPER（利益に対する株価）の割高な成長株は売られやすいとされています。

ナスダック１００が大きく下げたのはそのためです。

株価が下げても中央銀行はインフレ抑制（金融引き締め）を優先しなければなりません。

中央銀行による株安対応が期待できない不安から、株価がズルズル下がる展開が続いています。

しばらくは厳しい時間が続きそうです。

一方、ブラジル株はしっかりです。

日本円ベースで＋7%と、ここだけ景色が違います。

ブラジルなど一部の新興国は、先進国に先駆けてインフレ抑制に向けて利上げに踏み切っています。

そのため既に株価は下がっており、割安感を意識した買いが入っているのかもしれません。

確かに2021年は新興国株は弱かったですね。

今年は面白いかもしれません。

株式以外の資産も見てみましょう。

リート＆債券パフォーマンス

こちらは各国リート指数と債券の年初来パフォーマンスです。

（国内インデックス・ファンドの基準価格を基に日本円ベースで算出）

リートが厳しいですね。

特に国内リート。年初来－11%と、先ほどのナスダック１００より下げてます。

米国の金利上昇や新型コロナの感染再拡大が投資家心理を冷やしたことが背景です。

首都圏など13都県に「まん延防止等重点措置」の適用が決定されたことも下落に拍車をかけました。

米国リート、欧州リートも売られています。

インカム（分配金）狙いで買われることが多いリートにとって、長期金利の上昇は投資妙味の希薄化に繋がります。

インカムに大きな差がなければ、リスクの低い債券が物色されやすいためです。

リートにとっても厳しい時間は続きそうです。

債券は、株式同様新興国が比較的しっかりしています。

年初来マイナスではありますが、先進国債券が－1.86%なのに対し新興国債券は－0.55%です。

米国金利が上昇すれば新興国債券は売られやすいとされていますが、難しいですね。

さいごに

私は資産の9割以上を米国株式で運用しています。

ポートフォリオの6割以上はナスダック１００です。

ちゃんと計算してないけど、今年に入って年収の半分くらいの資産が減っていると思います。

そろそろ上がってほしいな。

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【参考】

パフォーマンス計測の際に参考にした国内インデックス・ファンドは以下となります。