今後の大きな出費のためにどのように資産形成したらいい?

投資信託

ショー太です。

私はココナラで投資初心者の方向けに資産運用のアドバイスをしています。

今回は、これまでしたアドバイスの一例を紹介します。

ココナラでのやり取りをそのまま外部に公開することはできませんので、一部修正したものを記載しています。

今後の大きな出費のためにどのように資産形成したらいい?

初めまして、Aと申します。

今回は将来を見据えた資産運用に関してご相談させて頂きたく、ショー太さんのサービスを購入しました。

相談させて頂きたいのは、今後子どもの大学までの学費や、マイホーム購入(1億円程度?)、老後の貯蓄などを踏まえて、どのように資産形成及びその運用を行うのがいいのかアドバイス頂ければと思います。

【ご相談者様の情報】

・年齢:32歳
・家族構成:奥さま、お子さま2人(どちらも1歳)
・現在シンガポールに駐在中
・年収:日本円で1,100万円+シンガポールドルが70,000ドル(約780万円)
3年後に駐在が終わり、その後は手取りで日本円1,200万円程度になる予定。
・金融資産:株式400万円、貯金ゼロ
・投資経験:なし

 

今後の大きな出費は約1億円

ご相談ありがとうござます。まずは今後予定される大きな出費がどのくらいになるのかを把握しておいた方が良いので、一般的(平均的)な金額をお伝えします。

 

まず、お子さまの教育費用(一人当たり)ですが、

  • 幼稚園から大学まで全て公立だった場合→約1,043万円
  • 幼稚園から大学まで全て私立だった場合(大学は文系)→2,508万円

が必要だと言われています。(文部科学省と日本政策金融公庫より)

もちろん、文系と私立で金額は大きく変わりますが、一人2,000万円くらいで考えておかれると良いでしょう。

A様はお子さまがお二人なので、4,000万円ですね。

 

次にマイホームの購入資金ですが、仮に1億円の物件を購入する場合、住宅ローンを組むのが現実的だと思います。

全期間固定金利の「フラット35」でローンを組むと、借入可能額は8,000万円が上限なので、頭金として2,000万円を準備しておく必要があります。(頭金の相場は平均で2割と言われています。)

 

さらに、老後資金として4,500万円は準備しておいた方が良いので、合計すると今後約1億円(教育資金4,000万円+頭金2,000万円+老後資金4,500万円)が必要ということになります。

老後資金についてはこちらの記事を参考にしてください→「老後資金はいくら必要?どうやって作ればいい?」

 

つまり、これから1億円を作っていくマネープランが必要です。

 

1億円の作り方

1億円と聞くと非常に大きな金額に感じるかもしれませんが、A様は若く、収入も多いため決して不可能な数字ではありません。

教育費の負担が重くなるのは高校生と大学生の時です。お子さまはまだ1歳ですので、今から15年~20年くらいは時間があります。また、老後資金を作るまでは30年以上もあります。

急いで1億円を作る必要はなく、時間をかけながら作っていけば良いのです。

 

まずはマイホームの頭金(2,000万円)を作ることを目標に、これから資産形成をされるのが良いでしょう。

注意しなければならないのは、シンガポールに駐在中は日本の非居住者となり、日本の証券会社や銀行で株式や投資信託といった運用商品の取引ができないことです。

そのため、駐在中にできる資産形成としては、預貯金以外現実的には難しいでしょう。

手厚い給与が受け取れる駐在期間にできるだけ多くの貯金を作りたいですね。

 

マイホームの頭金2,000万円が(預貯金で)貯まり、見事マイホームを手に入れた後は、ローンを返済しながら教育費や老後資金を準備していく必要があります。

ローンについてですが、仮に「フラット35」で8,000万円を固定金利1.95%で借りた場合、毎月の返済額は約26万円、年間だと約315万円になります。(ボーナス払い無し、35年、元金均等返済の場合)

 

年間約315万円のローンを返済しながら、教育費(4,000万円)と老後資金(4,500万円)を準備するには、投資信託の積立がオススメです。

 

教育費と老後資金はS&P500指数連動のインデックスファンドで作る

投資信託は小額の投資額で世界中の株式や債券、不動産など、様々な資産に分散して投資をすることができる金融商品です。

中でも私がお勧めするのは、米国株式のS&P500指数に連動するインデックスファンドです。

S&P500指数は、3,000以上ある米国企業の中から時価総額が大きい約500の企業で構成された株価指数で、米国の全上場企業の時価総額の8割近くを占めています。

米国は先進国の中で唯一人口が増加している国であり、世界のイノベーションの中心でもあります。

この傾向は今後もしばらく続くでしょう。

S&P500指数は短期的には大きく下落することもありますが、長期でみると米国経済の成長に伴い年7%~10%程度のリターンが期待できます。

 

今回は、保守的に見て年率6%で計算しました。

駐在期間が終了する3年後からお子様が高校生になるまでの12年間、毎月20万円を年率6%の利回りが期待できるS&P500連動のインデックスファンドに積立てた場合、投資額は合計2,800万円となりますが、資産残高は4,000万円を超える計算になります。(あくまで仮の数字であり、約束されているものではありません。)

これで教育費はカバーできますね。

 

また、老後資金の4,500万円も教育費と同じ方法、つまり、インデックスファンドの積立で準備することができます。

先ほどと同じ条件で毎月20万円の積立を13年間続けると、資産残高は4,700万円を超える計算になります。

これで老後資金もカバーできますね。

A様の今後のマネープランをまとめると下記の通りです。

  • 駐在期間を利用して貯金でマイホームの頭金を貯める。
  • 教育費は帰国後にインデックスファンドの積立投資で作る
  • 老後資金もインデックスファンドの積立投資で作る

 

マネープランで使用した数字はあくまで過去のデータを基に見積もったものであり、約束されたものではありません。そのため、絶対に大丈夫とは言いませんが、個人的には決して不可能ではないと考えています。(投資は自己責任でお願いします。)

 

以上、今後の大きな出費に備え、どのように資産形成をしたら良いかアドバイスさせていただきました。

ご参考にしていただけると嬉しいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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