ショー太です。
1月20日の読売新聞に
「株「回転売買」…手数料総額6,400万円も」
という見出しで記事がありました。
要は証券会社が何も知らないお客様に頻繁に株を売買させ、手数料を稼いでるという内容です。
記事に出ているのは74歳の女性。
その方が68歳の時にご主人様から相続した約4,000万円分の国内株を証券会社の営業マンの勧めで外国株に買い替えたのがスタート。
そこから昨年7月までに合計1億4千万円を投資に充てられたとのこと。
営業マンの言う通りに外国株や新興企業株の短期売買を繰り返した結果、損失が膨らみ、ついには弁護士に相談されたようです。
そこで分かったのは、利益がほぼ出ていないのに女性が証券会社に支払っていた手数料総額が約6,400万円にも上っていたということでした。
6,400万円、東京にも家が建てますね。。
めちゃくちゃだなと思われた方も多いと思いますが、こういうことは日本の証券会社だと普通に起きています。
お金を持っているのはほとんどが今回の女性と同じくらいかそれより上の年齢層、いわゆる高齢者です。
高齢者の多くはネット証券で取引をしないので、手数料の高い店頭の証券会社で営業員をつけて株などの売買しています。
店頭の証券会社で取引をすることや担当者をつけること自体は悪くないのですが、問題なのは手数料。
特に外国株の手数料はバカ高いです。
証券会社によってバラツキはありますが、お客様が外国株を買う場合、「仕切り」という買い方と「委託」という買い方の2つから選びます。
「仕切り」とは証券会社が既に仕入れている株を決まった値段で証券会社から買う方法。
「委託」というのは市場で指値注文(買いたい値段で予約)を出して買う方法です。
この場合、お客様からしたら「どっちがいいの?」となるケースがほとんどです。
分からないから。
で、証券マンはだいたい「仕切りが良いです!」と答えるでしょう。
理由は簡単で、手数料が高いからです。
「委託」だと手数料1%未満でも、「仕切り」だと2%~2.5%取れちゃうんです。
それに加えて為替手数料も。
たとえば、アマゾンの株を勧められているお客様がいたとします。
この時アマゾンの株価がどんどん上がっていたとしたら営業員は、
「委託で注文を出すと買えないかもしれませんが、仕切りだと昨日のアマゾンの終値で確実に買えます。手数料は少し高いかもしれませんが、市場で買えないリスクを考えると仕切りで確実に買っておいた方が良いと思います。」
と言って、手数料の高い「仕切り」に持っていくでしょう。
売る時も「委託」と「仕切り」の2パターンから選ぶのですが、ここでも
「委託だと売れないかもしれないので、手数料が少し高くても確実に売れる仕切りで売っておきましょう。」
とかなんとか言って「仕切り」に持っていきます。
外国株を売買するのに往復で5%の手数料+往復の為替手数料が取られるのです。
これで回転売買なんてされると儲かるわけがありませんよね。
でも、こういうことは日本の証券会社だと普通に起きているのです。
特にお金持ち(=高齢者)で。
ネット証券だとまずこんなことは起きないですよね。
手数料も安いし回転売買も強要されないので。
このブログを読んで頂いている方はネット証券で取引している方がほとんどだと思うので言いますが、ネット証券で取引しているだけでも金融リテラシーは高いと思いますよ!
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