ショー太です。
今回は農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドについて書いてみました。
農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド(以下、米国株式長期厳正ファンド)は農林中金バリューインベストメンツ(NVIC)が運用している米国株のアクティブ・ファンドです。
目論見書を見てみると、
徹底したファンダメンタル・ボトムアップアプローチにより持続可能なキャッシュ・フロー創出能力を有する「構造的に強靭な企業」を見出し、企業の本源的価格を算出して妥当なバリュエーションレベルで長期厳選投資を行います。
とカッコよく書かれています。
(米国株式長期厳正ファンドの目論見書の一部)
ちなみに、最新の組入上位10銘柄はこんな感じです。(基準日:2018年3月30日
「安定したキャッシュ・フローを作り出す企業に投資する」という考えだけあって、大型かつ業界内で高い市場シェアを握っている企業が目立ちます。
米国株式長期厳正ファンドは2018年5月6日現在、SBI証券のみの取り扱いとなっています。(岡三証券の確定拠出年金でも当ファンドは買えるようですが、今回は対象から外しています。)
SBI証券ではノーロードとして扱っているため買付手数料はありません。
解約手数料や信託財産留保額もなく、コストは信託報酬のみです。
信託報酬は0.972%と、アクティブ・ファンドとしては安い方じゃないでしょうか。
また、当ファンドの買い方は「積立買付」のみといった特徴があります。
つみたてNISAの対象商品ではないけど、長期でコツコツ運用してほしいという運用会社の思いがあるのかもしれませんね。
さて、これまでの成績はどうだったのか見てみましょう。
分かりやすくするために、S&P500連動のインデックス・ファンドであるi Free S&P500インデックスと米国株式長期厳正ファンドの値動きを比べてみました。
【1ヵ月比較】
(Yahoo Finance 1ヵ月チャート:赤→米国株式長期厳正ファンド、青→S&P500)
【3ヵ月比較】
(Yahoo Finance 3ヵ月チャート:赤→米国株式長期厳正ファンド、青→S&P500)
【6ヵ月比較】
(Yahoo Finance 6ヵ月チャート:赤→米国株式長期厳正ファンド、青→S&P500)
米国株式長期厳正ファンドは2017年7月5日に設定されたばかりの比較的新しいファンドなので今の時点で評価するのも少し早い気もしますが、アクティブ・ファンドとしてはなんとなく物足りない感じがあります。
積立買付しか認めないくらい長期での資産形成にこだわっているファンドなのでしょうが、ターゲットにしている投資家層は今のままだとインデックス・ファンドから奪えないでしょう。
ひふみ投信のようにインデックスより強く、長期での資産形成にも適しているアクティブ・ファンドと思われるよう、米国株式長期厳正ファンドには頑張ってほしいと思います。
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