ファイナンシャル・プランニング技能検定1級(以下、FP1級)は、日本の金融関連の資格の中でも最難関の一つと言われています。
私は約5カ月の学習で2019年に一発合格することができました。
今回は、私のFP1級合格体験をもとに、学科試験対策で使用したテキストと問題集、勉強法を紹介します。
FP1級を取得するための2つのパターン
まずはFP1級の取得方法についてですが、FP1級は以下の2パターンで取得することができます。
②日本FP協会主催の学科試験(CFP資格審査試験)と実技試験に合格するパターン
きんざい主催の試験に合格して取得するのが基本ですが(①のパターン)、日本FP協会主催のCFP試験に合格するとFP1級の学科試験が免除されるため、CFPに合格してからFP1級の資格を取得するという方法もあります(②のパターン)。
私は①のパターンで取得しました。
FP1級合格のために私が実践した勉強法とは?
FP1級試験は、金融商品や税金、保険、年金など幅広い分野の中から深い知識が必要であり、難解な問題が出題されるため、合格率は例年10~15%程度と低いです。
私も初めて学科試験の問題を見た際、その難しさに驚きました。
しかし、私が合格したのはある勉強法を試したからです。
それは、過去問を使って応用の演習を徹底的にやりこんだことです。
FP1級の学科試験は前半が“基礎”、後半が“応用”に分かれています。
配点は同じ(それぞれ100点)です。
基礎と聞くと簡単そうに思いますが、応用に比べると基礎の方が断然難しいです。
基礎で出題される問題は過去に出題されたことがないものが多く、対策がしづらいことが理由です。
テキストを完璧に覚えればなんとかなるのでしょうが、範囲が広すぎて心が折れます。
一方、応用はコツをつかめば高得点が狙えます。
過去と同じパターンが繰り返し出題されているからです。
ひっかけ問題もありません。
過去問の応用問題が完璧に理解できるようになれば、本試験でも高得点が狙えるでしょう。
私は応用の演習に試験勉強のほとんどの時間を充てました。
後で紹介しますが、使用した過去問にある応用問題は6~7回は繰り返しました。
完璧ではないですが、ほぼ理解できるところまでは仕上げたつもりです。
もちろん基礎問題も少しは解きました。
深追いしない程度に問題集は3週くらいしたと思います。
基礎問題を学習している中で気づいたこともあります。
応用問題で身についた知識が基礎問題でも役に立つということです。
コトバだけ見ると、基礎と応用が逆のように感じますが、FP1級の学科に関してはそうだったのです。
応用問題を理解する中で覚えた知識が基礎問題を解く際に活かされるということは何度もありました。
FP1級の数少ない学科対策は、応用を徹底的に仕上げることだと思います。
FP1級の学科試験対策で使用したテキストと問題集
次に、学科試験対策で使用したテキストと問題集(過去問)を紹介します。
【テキスト】
TAC出版の「よくわかるFPシリーズ」のテキスト一式です。
これで勉強したというよりは、問題集を解く時の参考書として使いました。
FP1級は出題範囲の広い試験ですが、必要な情報は十分カバーされています。
目次も見やすく、調べたい箇所がすぐに見つかるのでストレスなく勉強することができました。
コンパクトで持ち運びしやすい点も気に入っています。
とても優れたテキストです。
【問題集】
同じくTAC出版の「よくわかるFPシリーズ」の問題集(過去問)です。
カバーが付いていないのは使い込んだ勲章だと思ってください。
テキストと同じシリーズという理由だけで選んだ問題集ですが、問題の裏のページに解答・解説があり、学習が進めやすかったです。
適度に空白があるのも嬉しいポイントで、メモ欄として使えました。
私が使用した問題集(過去問)はこれ1冊だけです。
結果的にこの問題集だけで合格できたので満足しています。
さいごに
今回は、私のFP1級合格体験をもとに、学科試験対策で使用したテキストと問題集、勉強法を紹介しました。
FP1級の学科試験はとても学習範囲が広い試験ですが、私が約5カ月の学習期間で合格することができたのは、色々な教材に手を広げず、1つの問題集を徹底的にやり込んで理解力を深めたからだと思います。
TAC出版の「よくわかるFPシリーズ」は本当にオススメできるので、FP1級にチャレンジする人はぜひ買ってください。
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