投資をする上で、リスクを抑えて安定したリターンを目指すためには分散投資が欠かせません。
ただ、どの資産をどれだけ分散したらいいか決めるのは難しいですね。
そこで、モデルポートフォリオとして分散投資の参考になればと、eMAXIS Slimシリーズのインデックスファンドで最適ポートフォリオを作りました。
【参考】eMAXIS Slim インデックスファンドで最適ポートフォリオを作りました
最適ポートフォリオとは、株式や債券など、複数存在する資産の組み合わせ方の中から、リスクが同じなら期待リターンが最も高くなる組み合わせを、期待リターンが同じならリスクが最も低くなる組み合わせを選んだポートフォリオのことです。
分かりやすく言うと、リスクとリターンのバランスが最も良くなるように作ったポートフォリオです。
ここでは、3種類の最適ポートフォリオの紹介と、それらのポートフォリオで運用した場合に今年どのようなパフォーマンスになったのかについて書いています。
最適ポートフォリオの紹介
まずは、最適ポートフォリオの紹介です。
最適ポートフォリオは、下記の5種類のインデックスファンドを組み合わせて、リスクとリターンのバランスが最も良くなるように作りました。
【投資対象ファンド】
ファンド名 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス |
---|---|---|---|---|---|
資産クラス | 先進国株式 | 国内株式 | 新興国株式 | 先進国債券 | 国内債券 |
特色 | 日本を除く先進国の株式に投資 | 日本の株式に投資 | 新興国の株式等に投資 | 日本を除く世界主要国の公社債に投資 | 日本の公社債に投資 |
リスクが低い順に安定型・中間型・積極型の3種類に分類しています。
モデルポートフォリオとして参考にしていただければと思います。
安定型ポートフォリオ
資産クラス | 組入比率(%) |
---|---|
先進国株式 | 9 |
国内株式 | 9 |
新興国株式 | 9 |
先進国債券 | 35 |
国内債券 | 38 |
期待リターン(%) | 2.87 |
リスク(%) | 5.00 |
(2017年7月末~2022年12月末の各ファンドの基準価格を基に算出)
リスク5%のポートフォリオです。
リスク5%というと、先進国債券と同じくらいのリスクです。
ローリスク・ローリターンの投資を希望される方におすすめのポートフォリオです。
標準型ポートフォリオ
資産クラス | 組入比率(%) |
---|---|
先進国株式 | 21 |
国内株式 | 18 |
新興国株式 | 21 |
先進国債券 | 40 |
国内債券 | 0 |
期待リターン(%) | 4.95 |
リスク(%) | 10.00 |
(2017年7月末~2022年12月末の各ファンドの基準価格を基に算出)
リスク10%のポートフォリオです。
株式と債券の割合は、伝統的な投資比率とされる60:40です。
ミドルリスク・ミドルリターンの投資を希望される方におすすめのポートフォリオです
積極型ポートフォリオ
資産クラス | 組入比率(%) |
---|---|
先進国株式 | 35 |
国内株式 | 27 |
新興国株式 | 35 |
先進国債券 | 3 |
国内債券 | 0 |
期待リターン(%) | 6.75 |
リスク(%) | 15.00 |
(2017年7月末~2022年12月末の各ファンドの基準価格を基に算出)
リスク15%のポートフォリオです。
リスク15%というと、国内株式と同じくらいのリスクです。
ハイリスク・ハイリターンの投資を希望される方におすすめのポートフォリオです。
最適ポートフォリオの年初来パフォーマンス
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年初来 | |
安定型 | 1.98% | 1.07% | 0.97% | 0.93% | 2.32% | 4.01% | -1.11% | 1.51% | -1.25% | -1.63% | 4.14% | 13.52% | |
中間型 | 3.68% | 0.99% | 0.59% | 1.36% | 3.72% | 6.19% | -0.19% | 2.02% | -1.52% | -2.11% | 5.46% | 21.72% | |
積極型 | 4.87% | 0.89% | 0.26% | 1.63% | 4.25% | 7.16% | 0.66% | 1.74% | -1.58% | -2.96% | 6.35% | 25.29% |
(2022年12月末~2023年11月末の各ファンドの基準価格を基に算出)
2023年11月末時点では、全てのポートフォリオが年初来で大きくプラスのリターンとなっています。
もちろん円安の影響も大きいですが、米国をはじめ各国の利上げサイクルの終了観測から、昨年大きく売られた株式と債券に買戻しが入ったことが背景です。
今年は残り1ヵ月、どこまでリターンを伸ばせるか楽しみです。
以上、3種類の最適ポートフォリオの紹介と、それらのポートフォリオで運用した場合に今年どのようなパフォーマンスになったのかについてお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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