ショー太です。
強気相場に入って10年目の米国株式市場ですが、いつまで続くのでしょうか。
(Google Finance:S&P500の長期チャート)
リーマン・ショック以降ずっと右肩上がりの米国株です。
そろそろ大きな下落が起きてもおかしくないと不安になる人も多いでしょう。
いま、株式市場の下落シグナルとして最も意識されているのが米国の長短金利差だと思います。
一般に、米国の短期債利回りが長期債利回りを上回れば、その後景気後退になりやすいと言われているからです。
FRB(米国の中央銀行)が米国金利を引き上げていることから、短期金利はジワジワ上昇しており、米2年債の利回りは2018年6月現在で約2.6%となっています。
米10年債の利回りは2.95%程ですので、その差は約0.35%。
FRBは金利の引き上げに強気な姿勢を示していることから、早ければ年末あたりに長短金利が逆転してもおかしくないでしょう。
じゃあ今年中に持ち株を一旦清算しておいた方が良いかというと、それは違うと思います。
米国の長短金利が逆転(逆イールド)したとしても株が下がるかどうかは分からないからです。
下の図は米国の長短金利と株価指数の推移です。
(日興アセットマネジメントより)
後半2回の逆イールド(長短金利の逆転のこと)発生箇所(③と④)では株価が大きく調整しましたが、黒い丸で囲った前半2回の発生箇所(①と②)では株価は下がっていないのが分かります。
逆イールドが起きたからといって100%株価が下がるとは限らないのです。
いま、逆イールドが起こりそうだからと株を全て売ったとしても、将来株価の調整がなければただの機会損失にしかなりません。
万が一株価の暴落が起きたとしても、米国株だったら数年あれば元に戻るはずです。
リーマン・ショックの時もそうでした。
株式投資に暴落はつきものです。
将来の暴落に備えてキャッシュ・ポジションを確保しておくことは良いことだと思いますが、間違っても全ての株を売るようなことがないよう、ドンと構えて投資を続けていきたいと思います。
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