新型コロナの感染拡大に伴うリスクオフが止まりません。
3月12日にWHO(世界保健機関)が新型コロナをパンデミック(世界的な流行)に相当すると表明し、米国は欧州からの入国禁止を発表しました。
供給網の混乱や消費低迷が世界景気の後退を招くとの懸念から世界同時株安が加速しています。
(Google Financeより)
市場の恐怖指数と呼ばれるVIX指数は一時75を超え、リーマンショック以来の異常モードに突入しました。
欧米で新型コロナの新規感染者数がピークアウトするか、市場が世界景気の後退を織り込み終えるまでは今のパニック相場が続くことを覚悟した方が良さそうです。
中には今のうちに保有株を全て売っておいたほうが良いと考える方もいるかと思いますが、私は何もしないのが一番だと思っています。(私は米国株に投資をしているので、ここでは米国株を想定して話をしています。)
米国のように人口の増加に伴ってGDPが拡大しているような市場に投資をしていれば、時間と共に株価は上昇するものです。
長期で投資を考えている人は、足元のパニック相場に翻弄(ほんろう)されて保有資産を投げ売りすることは避けたいところです。
過去のデータからも、米国株の強気相場と弱気相場だったら圧倒的に強気相場(株価が上昇している期間)の方が時間が長いことが分かっています。
下の図をご覧ください。
(J.P.Morganの「Guide to the Markets」にあるデータです。)
まず、一番下のグラフは1948年~2019年12月31日までのS&P500の値動きです。(緑色の丸印が強気相場の高値、赤色の丸印が弱気相場の安値)
上段は、強気相場と弱気相場それぞれの期間におけるS&P500の騰落率、中段は、強気相場と弱気相場それぞれの期間の長さを示しています。
画像が小さくて見えづらいかもしれませんが、データから分かることは、強気相場の株価上昇率は弱気相場の下落率を上回る傾向があり、強気相場の期間は弱気相場の期間よりも長くなる傾向があるということです。
要は、弱気相場で米国株を売るのはもったいないということです。
投資をする以上、相場が崩れて含み損が発生することはいたって普通のことです。
ただ、米国株の場合、過去のデータからも長期でみたら圧倒的に強気相場(株価が上昇している期間)の方が長いことが分かっています。
株価が下がっている時は冷静さを失いがちですが、当初の運用目的をもう一度思い出し、じっと我慢していればそのうち良いことはあるはずです。
1年後くらいに振り返れば「コロナショックってあったな」くらいになっているでしょう。
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