ショー太です。
米国金利が上昇する中、証券会社で買える米ドル建債券もなかなか魅力的な利回りになってきましたね。
以下、楽天証券で取り扱い中の米ドル建て既発債です。
(2018年11月5日現在)
ちなみに、既発債とは過去に発行された銘柄で、既に市場に出回っている債券のことをいいます。
また、劣後債というのは、企業が発行する社債の一種で、デフォルト(債務不履行)時の元利金支払いの優先順位が一般の債務よりも低い債券のことです。
そのため、利回りは通常の債券よりも高く設定されています。
ここで、利率と利回りってなんで違う数字なの?と思った方もいると思います。
利率というのは固定金利のことで、例えば利率5%の債券を100万円分買ったら年間5万円の利子(利息)が付きますね。
この利子を計算する時の率が利率です。(クーポンとも言います。)
利回りというのは、債券を満期まで保有した場合の年間平均リターンのことです。
このリターンの中には利息も含まれます。
既発債は毎日価格が動くので、債券価格が下がっている時に買えば、利回りの方が利率よりも高くなります。(利息+債券の値上がり益分)
現在の債券価格が100%よりも値下がりしている債券をアンダー・パー債と言い、100%よりも値上がりしている債券をオーバー・パー債と言います。
もう一度楽天証券で取り扱い中の米ドル建て既発債を見てみます。
インテル、シティ、モルスタの債券はどれも利回りの方が利率よりも高いのでアンダー・パー債ですね。
既発債の価格と金利はシーソーのようなもので、金利が上がれば既発債の価格は下がる傾向があります。
いまアメリカは継続的に金利を引き上げていることから、既発債の価格が下がっているのです。
ただ、債券の特徴として、満期時には額面の100%の価格で戻ってくることを考えると、アンダー・パー債は手堅く利益が出せるおいしい投資とも言えます。
いまのところ、来年末まではアメリカ金利が上昇すると考えられるため、来年あたりで割安になった(利回りの上昇した)米ドル建て既発債を仕込んでみるのもアリかもしれませんね。
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