ショー太です。
私は今、プライベートバンカーとして働いています。
プライベートバンカーというのは、富裕層に対して資産運用のアドバイスをしたり、相続・事業承継のアドバイスをしたりする職業のことです。(今回はプライベートバンカーがメイン・テーマではないので説明はこのくらいにしておきます。)
私が担当しているのは金融資産1億円以上のいわゆる富裕層と呼ばれる方たちです。
不動産を含めると、総資産が数十億円になる人もいます。
今回は、富裕層が日本の金融機関でどれだけ優遇されているかを少しだけ紹介したいと思います。
と、その前に、「金融機関は金持ちが儲かる話を優先的に提供している」とか、「証券会社は絶対に上がる株を富裕層にだけ教えている」といった話を聞くことがありますが、それはまずないと思います。
インサイダー情報なら別ですが、確実に儲かる(上がる)情報なんて金融機関の中にいる人も知らないですからね。
知っていたら金融機関勤め(サラリーマン)なんかやめて自分で先に動くはずです。
ただ、金融機関が富裕層を優遇しているのは事実です。
例えば、大手証券会社。
新規公開株(IPO)や公募株(PO)の割り当ては圧倒的に富裕層が有利です。(ある程度の取引があればですが)
私のお客様は毎回数千万円ロットで公開株をもらっています。(買っています)
また、仕組債もかなり有利な条件で組成(オリジナルで作成)してもらっています。
例えば、日経平均株価によって受け取り金利の変わる仕組債ですが、日経平均が6割下がらない限り、固定金利3%がもらえるような緩い条件の債券を作ってもらったりしていますね。
信託銀行も富裕層には甘い。
ある大手信託銀行は、株でも債券でもなんでも良いので5億円程を預けると、金利0.6%で2億円~4億円を融資してくれます。しかも無期限。
借りたお金は自由に使ってOKです。(株を買ってもOK)
長期で保有している株を信託銀行に預け、信託銀行から金利0.6%で3億円を借り入れているお客様もいます。
その借りた3億円でアメリカ国債を買い、金利3%を毎年受け取っています。
為替リスクはありますが、0.6%の金利で借りた3億円を3%で回すことで、手出しなしで720万円(3億円×2.4%)が毎年入ってくるのです。
うらやましい。。
その他、富裕層はコンサートやミュージカルのチケットがもらえるとか、細かいものを挙げるとキリがないのでここでストップしておきます。
以上、富裕層が日本の金融機関でどれだけ優遇されているかを少し紹介しました。
私にはまだまだ縁がない世界なので、まずはつみたてNISAを頑張ります。