メタボ体質になったひふみプラス。

投資信託

ひふみプラス

レオス・キャピタルワークスから出ている株式のアクティブ・ファンドです。

優れた運用成績がテレビ番組で特集されてから爆発的ヒット商品になっています。

まず、ひふみプラス(以下ひふみ)の特徴ですが、ファンド・マネージャーが気になった企業を1つ1つ訪問し、本質を見抜いて投資するという典型的なアクティブ・ファンドのスタイルを取っています。

ひふみの基準価格の推移がこちらです。

(2018年7月の運用レポートより)

アベノミクスで日本株のパフォーマンスが上がったとはいえ、ひふみのここ数年間のパフォーマンスには目を見張るものがありますね。

ただ、直近1年間はTOPIXをベンチマークにする他のファンド(カテゴリ平均)にパフォーマンスで見劣りします。

(SBI証券より)

ひふみに何があったのでしょうか。

これまでは地方の無名な有力企業にいち早く投資することで市場を出し抜いてきたひふみですが、人気化して膨らんだ資金で投資銘柄を増やした結果、TOPIXのような市場平均並み(もしくはそれ以下)のパフォーマンスしか上げられなくなっている可能性があります。

いわゆるメタボ体質です。

こちらはひふみの純資産総額の推移です。

(2018年7月の運用レポートより)

メディアに取り上げられたことも大きいと思いますが、ものすごい勢いで資産が膨らんでいるのが分かります。

次に、2017年1月度と2018年7月度の運用レポートから組入銘柄数を比べてみます。

(2017年1月の運用レポートより)

(2018年7月の運用レポートより)

約1年半で、純資産は6倍以上、組入銘柄数は100銘柄近く増えています

以前は限られた有力な中小型株に資金を投じることで市場を出し抜いてきたひふみですが、人気化して膨らんだ資金で投資銘柄を増やした結果、TOPIXのような市場平均並み(もしくはそれ以下)のパフォーマンスしか上げられなくなっている可能性があります。

(Yahoo Finance 6ヵ月チャート: 青→ひふみ 赤→TOPIX )

過去6ヵ月のチャートをを見ても、ひふみとTOPIXは似たような動きになっています。

組入銘柄数が228銘柄もあれば、市場平均並みのパフォーマンスになってしまうのも無理はないですね。

次に、ひふみの組入上位10銘柄を見てみましょう。


(SBI証券より)

最近は米国株にも投資するようになっていますね。

ひふみが外国株に投資することには賛否両論あるようですが、私は賛成です。

外国株に投資をしなければ、資産が膨らんだひふみは正直TOPIX並みのパフォーマンスしか期待できませんが、外国株に投資することでTOPIX以上のパフォーマンスは期待できるのかなと。

「それならわざわざひふみを買わなくてもeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を買えばいいじゃん」って言われたら何も言えませんが。。

今後、米国小型グロース株なんかが増えてくるとおもしろいかもしれませんね。

最後にひふみの手数料を紹介します。

買付手数料と信託財産留保額はゼロです。

信託報酬は1.0584%ですが、純資産総額が増えれば信託報酬が低くなるスタイルを取っています。

(500億円までが1.0584%、500億円を超える部分0.9504%、1000億円を超える部分0.8424%)

「アクティブ・ファンドはインデックス・ファンドに勝てない」とよく言われますが、数少ない優秀なアクティブ・ファンドとして、メタボになってもひふみには頑張ってほしいです。

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WordPressテーマ「アルバトロス」

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