SBI日本株4.3ブル
SBIアセットマネジメントから出ているレバレッジ型の投資信託です。
基準価格の日々の値動きが、日経平均株価の日々の値動きのおよそ4.3倍の値動きになるよう設定されています。
日本株は上がると思うけど、日経平均やTOPIXへの投資だと物足りないと感じる人に人気の高い商品です。
ここで1つ注意してほしいことがあります。
レバレッジの倍率と基準価額の値動きが同程度になるのは、あくまで「前日」と比較した場合です。
株価が上昇と下落を繰り返した場合、基準価格は下がります。
(目論見書より)
つまり、レバレッジ型(今回の場合はブル型)の投資信託は株式市場がもみ合った場合でも値下がりしてしまうのです。
株式市場はずっと上昇し続けるわけがなく、むしろもみ合っている時間の方が長いことを考えると、レバレッジ型の投資信託は長期投資には全く向いてません。
私はこれで痛い目にあいました。
レバレッジ型の投資信託は完全に短期で勝負するための商品なのです。
SBI日本株4.3ブルの設定来の基準価格と純資産総額の推移です。
(月間レポートより)
2017年12月19日に設定されてから20%程値下がりしています。
この時期の日経平均株価はほぼ横ばいで推移したことから、レバレッジ型投資信託の弱い部分が出てしまったのです。
(赤:日経平均株価 青:SBI日本株4.3ブル)
長期投資には向かない商品だということがよく分かります。
最後に、SBI日本株4.3ブルの手数料を紹介します。
大手ネット証券(SBI証券,楽天証券、マネックス証券)で買う場合、買付手数料は2.16%です。(2018年7月時点)
SBI証券と楽天証券では3,000万円以上から買付手数料は1.08%になりますが、マネックス証券だと1,000万円以上で1.08%になります。
1,000万円以上3,000万円未満の買付だとマネックス証券がお得ですね。
信託報酬は0.9504%で解約手数料(信託財産留保額含む)はゼロです。
ちなみに、楽天投信投資顧問からも「楽天日本株4.3倍ブル」という全く同じコンセプトのレバレッジ型投資信託が出ていますが、信託報酬は1.2204%とSBI日本株4.3ブルよりも高コストです。(参考に)
以上、長期投資には不向きですが、短期で一気に勝負したい人に人気のあるSBI日本株4.3ブルを紹介しました。
【おまけ】
日経平均やNYダウにレバレッジを効かせて運用する場合、CFDがオススメです。
ブル・ベアファンドは長期保有すると価格が下がる構造になっていますが、CFDならその心配はありません。
今後も上昇が期待できるNYダウなどにレバレッジを効かせて長期保有するのも面白いのではないでしょうか。
→インデックス投資でアーリーリタイアを目指している人はNYダウへのCFD投資がオススメです。
【参考に】
CFD取引ができる業者はたくさんありますが、私はGMOクリック証券【CFD】をオススメします。
GMOクリック証券【CFD】では、日経平均株価やS&P500などの株価指数以外に、アマゾンやフェイスブックなどの米国株や、テンセントやチャイナモバイルといった中国株が80銘柄以上売買できるようになっています。
FXのようなレバレッジ取引は怖くて手が出せないという人も多いと思いますが、レバレッジをかけすぎないように余裕を持った証拠金で取引すれば、CFDは決して怖いものではありません。
チャンスが来た時にすぐ取引できるよう、口座だけでも持っておくのも良いでしょう。